All-in-One WP Migrationでのエクスポート/インポートのやり方とブログ移行方法を徹底解説

WordPressのデータベースやテーマファイルなどを一式エクスポート/インポートできる「All-in-One WP Migration」プラグインの特徴から使い方をまとめました。

今回はエクスポートとインポート機能によるブログお引越し方法のご紹介です。バックアップ機能の使い方は別の関連記事でまとめます。

ボタンクリックだけのシンプル操作!All-in-One WP Migration「バックアップ機能」の使い方

2019年7月4日

All-in-One WP Migrationの特徴とポイント

All-in-One WP Migrationでのエクスポート/インポートのやり方とブログ移行方法を徹底解説

まずは、All-in-One WP Migrationプラグインの特徴とポイントをまとめました。

All-in-One WP Migrationの特徴とポイント
  • 面倒なWordPressのお引越しが、基本的には管理画面の操作だけで完結
  • データベースやファイルの転送などの知識がない初心者の方でも使える
  • スパムコメントなどの不要なデータを除外したり、データベースだけを選んでエクスポートできるなど、柔軟な作りになっている
  • 移行先のサーバーで操作制限があるなど、手動でのお引越しが難しい時にも使える
  • ファイルもデータベースもエクスポートできるので、バックアップとして使うこともできる

何と言っても、管理画面内の操作だけで、ブログのデータとファイル一式のエクスポートとインポートが完結するというのが、All-in-One WP Migrationの大きな特徴です。

WordPressやデータベースなどに詳しくない方でも、簡単にブログのお引っ越しができるので、ここぞという時に本当に使えるプラグインです。

All-in-One WP Migrationによるブログお引越しの難易度比較

過去にこのブログでも、手動でWordPressのお引越しの記事であったり、エックスサーバーの簡単移行ツールの紹介をしています。

エックスサーバーの簡単移行ツールでヘテムルのWordPressを移行する方法(前半)

2019年5月30日

ヘテムルサーバーのWordPressをエックスサーバーへ手動で引越しする方法まとめ

2018年11月7日

これらの方法と、All-in-One WP Migrationによる操作とをざっくり比較して表にしてみました。

手間 難易度 ポイント
手動でのお引越し 手間がかかる 難しい 知識が必要なので上級者向け
簡単移行ツール
(エックスサーバー)
サーバーパネルでの操作なので楽 簡単 ブログの内容によってはうまく移行できない時がある
All-in-One WP Migration 少し手間 基本は管理画面でのボタンクリック操作なので簡単 初心者でも上級者でも誰でも使える

All-in-One WP Migrationは移行元と移行先の両方の管理画面を順番に操作していきます。
エックスサーバーの簡単移行ツールと比較したら、この辺りが少し手間に感じるかもですが、基本は管理画面でボタンクリックして進めていくので、初心者/上級者問わず、簡単に進めることができます。

また、手動でお引越しをやる際に面倒なデータベースの移行にも対応しているので、例えば上級者の方でも移行先のサーバーの操作権限が制限されている(phpMyadminの操作権限がないなど)場合に、このAll-in-One WP Migrationプラグインはとても心強い味方になってくれると思います。

All-in-One WP Migrationでのブログ移行が難しいケース

何百メガバイトやギガバイト単位のボリュームまで容量が膨れ上がったブログの場合、エクスポートはできても、アップロード サイズの超過により、うまくインポートできないことがあります。

管理画面だけでエクスポートからインポートまでが一気通貫で完結しない場合は、

  • ファイルは手動でFTPなどを使って移行
  • All-in-One WP Migrationはデータベースのみエクスポートとインポートを実施

のような組み合わせでやるのも手かと思います。

いちおう、ファイルのアップロード容量を増やす方法もあるので、この辺りについては、以下の手順説明の中で解説させていただきます。

All-in-One WP Migrationによるデータエクスポート/インポート手順

大まかな手順は以下のとおりです。

All-in-One WP Migrationによるデータエクスポート/インポート手順
  1. 移行元と移行先のWordPressで、All-in-One WP Migrationプラグインのインストール
  2. 移行元のデータをエクスポート
  3. 移行先のサーバーでWordPressの準備
  4. 移行先の管理画面からデータのインポート

では、1つずつ手順をみていくことにしましょう★

ブログ移行の場合、あらかじめ移行先のサーバーにドメインを追加したり、最終的にドメインのネームサーバーを変更しないといけません。

今回はこの辺りの手順は省略して、All-in-One WP Migrationの操作方法中心の解説となりますので、ご了承ください。

移行元と移行先のWordPressで、All-in-One WP Migrationプラグインのインストール

エクスポート/インポートともにこのプラグインで行うので、移行元と移行先の両方のWordPressにAll-in-One WP Migrationプラグインを入れておく必要があります。

管理画面左メニューの「プラグイン」>「新規追加」へ進んで、
All-in-One WP Migrationでのエクスポート/インポートのやり方とブログ移行方法を徹底解説

All-in-One WP Migrationを検索してインストールします。
All-in-One WP Migrationでのエクスポート/インポートのやり方とブログ移行方法を徹底解説

プラグインを有効化したら、まずは移行元のWordPressでデータをエクスポートしていくことにします。

移行元のデータをエクスポート

移行元であるWordPressの管理画面で、左メニューの「All-in-One WP Migration」をクリックします。
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サイトをエクスポートのページに来ますので、以下のことを行います。

エクスポート手順
  1. ドメインが変わる場合などは、文字列の検索/置換(任意)
  2. スパムコメントや投稿リビジョンなど、エクスポートの除外設定(任意)
  3. エクスポート先を指定してエクスポート

文字列置換やエクスポートの除外設定は任意なので、ドメインが変わらない(サーバーの引越しだけ)のであれば最短、エクスポート先を決めるだけでOKです。

ドメインが変わる場合など、文字列の検索/置換

検索 <文字列> 置換 <別の文字列> データベース内をクリックします。
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検索のフィールドに置換前の文字列を、置換のフィールドには置換後の文字列をそれぞれ入力します。
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ブログのお引越しでドメインが変わる場合は、この検索/置換フィールドにそれぞれ新旧URLを入力しておくと良いでしょう。

複数の文字列の置換が必要な場合は、追加ボタンをクリックして、検索/置換フィールドを追加します。
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置換の必要がなければここのフィールド空のままでOKでなので、先に進みましょう。

スパムコメントや投稿リビジョンなど、エクスポートの除外設定(任意)

エクスポートするデータの除外設定をしたい場合に、高度なオプションリンクをクリックします。
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すると、以下のチェックボックスが表示されるので、エクスポートしない項目にチェックを入れます。

エクスポートの除外設定
  • スパムコメントをエクスポートしない
  • 投稿リビジョンをエクスポートしない
  • メディアライブラリをエクスポートしない (ファイル)
  • テーマをエクスポートしない (ファイル)
  • 必須プラグインをエクスポートしない (ファイル)
  • プラグインをエクスポートしない (ファイル)
  • データベースをエクスポートしない (SQL)
  • メールアドレスのドメインを置換しない (SQL)

ここは、スパムコメントや投稿リビジョンなど、引越し先で不要だと思うデータを除外できるだけでなく、例えば「データベースだけ新サーバーにインポートしたい」という場合に、必要なデータだけを選んでエクスポートできるようになっています。

今回はファイルもデータベースも一式エクスポートしたい(スパムだけ除外)ので、こんな感じで進めます。
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エクスポート先を指定してエクスポート

最後に、エクスポート先ボタンをクリックして、どこにエクスポートするのかを決めます。
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エクスポート先として選べる場所は以下のとおりです。

エクスポート先
    ファイル
    FTP
    DROPBOX
    GOOGLE DRIVE
    AMAZON S3
    BACKBLAZE B2
    ONEDRIVE
    BOX
    MEGA
    DIGITALOCEAN
    GOOGLE CLOUD
    AZURE STORAGE
    AMAZON GLACIER
    PCLOUD
    WEBDAV
    S3 CLIENT
DROPBOXやGOOGLE DRIVE、AMAZON S3などの外部サービスも選ぶことができるようですが、プラグインを有料にしないと使えないものもあります。

なので、今回はオーソドックスに「ファイル」を指定して、自分のパソコンにデータ一式をエクスポートしたいと思います。

ファイル」をクリックするとエクスポート準備中と表示され、
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ダウンロード」ボタンが表示されるようになるので、クリックします。
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エクスポートされたデータは.wpressという拡張子になっています。これはこのまま、新サーバーでのデータインポートに使います。

移行先のサーバーでWordPressの準備

移行先のサーバーにドメインを追加し、WordPressを使えるようにして、All-in-One WP Migrationプラグインのインストールを完了しておきましょう。

移行先の管理画面からデータのインポート

管理画左メニューの「All-in-One WP Migration」>「インポート」をクリックすると、
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サイトのインポート画面にきますので、上の手順でエクスポートした.wpressファイルをドラッグするか、
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インポート元」を指定してファイルを選択します。
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インポートが進んでいくので、
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インポート処理により、データベース、メディア、プラグイン、テーマを含むサイトのデータが上書きされます。次の手順に進む前に、必ずデータのバックアップを作成してください。
と表示されたら「開始」ボタンクリックします。
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しばらく待つと…
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サイトをインポートしました。
と表示されると思うので、これでインポート完了です。
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あとはパーマリンクを変更したり、その他におかしい箇所がないかを確認してみましょう。

容量超過でインポートできない場合は、ファイルアップロードサイズの上限を増やす

データのインポート時に、以下のようなエラーが表示されて、うまくインポートできないときがあります。
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これは、All-in-One WP Migrationのプラグインを無制限版(有料版)にするか、別途アドオンプラグインをインストールするか、サーバーのファイルアップロード容量を調整することで(ある程度まで)解消することができます。

アップロード容量を調整する方法は以下の別記事で紹介していますが、取り急ぎここでは、.htaccessファイルでアップロード上限を拡張するのが早いので、その方法を以下に記載しておきます。

.htaccessでアップロード容量の調整する記述
php_value upload_max_filesize 128M
php_value post_max_size 128M
php_value memory_limit 256M

128Mの数値は、サーバーのスペックとインポートファイルの状況を見ながら調整してみてください。

WordPressでファイルアップロード容量の上限を変更する3つの方法

2018年10月5日

オールインワンWP移行インポートツールで容量を追加する

All-in-One WP Migrationのアドオンプラグイン「オールインワンWP移行インポート」を使えば、アップロード容量を512MBまで増やすことができるので、これを使うのも1つの手です。

上記ページへアクセスしてベーシック版(無料版)の「ダウンロード」ボタンをクリックして、プラグインファイルをGETします。
All-in-One WP Migrationでのエクスポート/インポートのやり方とブログ移行方法を徹底解説

WordPress管理画面で「プラグイン」>「新規追加」へ進み、ダウンロードしたall-in-one-wp-migration-file-extension.zipをアップロードして、インストールします。
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プラグインを有効化したら「All-in-One WP Migration」>「インポート」へ進み、アップロード容量が512MBになっていることを確認します。
All-in-One WP Migrationでのエクスポート/インポートのやり方とブログ移行方法を徹底解説


これで、All-in-One WP Migrationによるエクスーポート/インポートが完了しました。
…とまぁ、当初の想定以上に解説が長くなってしまったので、最後にもう1度まとめ直します。

All-in-One WP Migrationによるデータエクスポート/インポートのまとめ

All-in-One WP Migrationでのブログお引越しのポイントまとめ
  1. 移行元と移行先の両方のWordPressで、All-in-One WP Migrationプラグインをインストールして使う
  2. 移行元からは、必要なものだけを選んでエクスポートすることができる(余計なデータは除外しておくのが良い)
  3. エクスポートした.wpressファイルが50MBや100MBを越えると、移行先でインポートができない場合があるので、必要に応じてファイルアップロードサイズの上限を増やすようにする
  4. もし、ファイルアップロードサイズ上限を増やしても、全てのブログデータをインポートできない場合は、「ファイルはFTP」、「データベースはAll-in-One WP Migration」という具合に、別々に分けて移行するのも手

今回はAll-in-One WP Migrationプラグインのエクスポートとインポート機能についての紹介でしたが、このプラグインにはもう1つ「バックアップ」機能も付いていますので、それについては以下の関連記事でまとめています。

ボタンクリックだけのシンプル操作!All-in-One WP Migration「バックアップ機能」の使い方

2019年7月4日

こちらも合わせて参考にしてもらえると嬉しいです。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました★

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理由は以下の記事でまとめています。

【STORK】有料テーマ購入を迷う人にストークをオススメする7つの理由2021年版

2019年6月1日

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