2020年の8月にリリースされたWordPressの最新バージョン5.5「エクスタイン」。
メジャーアップデートのため「なにかトラブル起こるかも…」という予感の中、わたしもバージョンアップをやってみたら…案の定、問題が発生しました😭
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ということで今回はWordPress5.5で発生するトラブルや症状の一部を紹介はもちろん、その原因や対象法、さらには今後の展望などについてもまとめてみたいと思います。
目次
WordPress5.5へのアップデートで発生する症状例
WordPress5.5にアップデートすると、お使いの環境によっては以下のような症状が出る場合があります。
- クラシックエディタでのタグの登録ができない(登録されるけど表示されない)
- クラシックエディタでの公開日や公開ステータスの変更ができない(編集リンクを押しても開かない)
- 管理画面の投稿一覧でクイック編集ができない(クイック編集リンクを押したら記事が消える)
わたしが運営するブログの一部で上記のような症状が発生しましたが、だいたいクラシックエディタを中心に挙動がおかしくなる感じでした。
また、WordPress公式のサポートページ上にも、さまざまなトラブル報告が上がってきています。
これらの問題すべてがアップデートによるものなのかは不明ですが、参考までに自分と同じような症状が挙がっていないかをチェックしてみると良いかと思います。
取り急ぎ、問題を解決する方法は?
以下のプラグインをインストールして、現在起こっている問題が改善されるかを試してみましょう。
原因はコアファイル?プラグイン?それともテーマ??
WordPress 5.5 へのアップデートでは、jquery-migrateとして知られている移行ツールがデフォルトで有効にならなくなりました。これにより、古いコードを実行している一部のテーマやプラグインで予期せぬ動作をする可能性があります。
このプラグインは一時的なソリューションとして機能し、サイトの移行スクリプトを有効にして、プラグインやテーマの作者がコードを更新したり、テストしたりするための時間を与えます。
https://ja.wordpress.org/plugins/enable-jquery-migrate-helper/
jQueryは古いバージョンで書かれた処理が新しいバージョンだと使えなくなる(処理が動かなくなる)なんてことはよくありますが、このバージョンによる差を吸収してくれるのがjquery-migrateです。
しかし最新版バージョンの5.5では、jquery-migrateが有効になっていないのです。
この仕様変更が症状を引き起こしていることは間違いなさそうですが、問題はコアファイル側の仕様が変わったというよりも、古いコードで処理をしているプラグインやテーマが対応しきれていないことにあるじゃないかと考えます。
根本的な解決方法はあるのか?
Enable jQuery Migrate Helperをインストールすればjquery-migrateが有効になるので、一時的にではありますが問題は解消される可能性があります。
しかし、問題があるテーマやプラグインがバージョン5.5に合わせてアップデートされること。これが根本的な解決だと言えるでしょう。
…ですが、残念ながらすべてのテーマやプラグインが、最新版に合わせて動くということはありません。
Enable jQuery Migrate Helperを当てながらしばらく様子を見ていくことになりますが、今回発生している問題がクラシックエディタで起こるものばかりなのであれば、現在主流のグーテンベルク(ブロックエディタ)へ乗り換えをすることも選択肢の1つだと考えます。
今後のアップデートによる仕様変更への対応について
WordPressのメジャーアップデートは、おおきな仕様変更が入るケースが結構あります。
ここ最近での一番大きな変化と言えば、投稿エディタがクラシックエディタからグーテンベルクに変わったことじゃないかと思いますが、アップデートによって今まで使えていた機能やツールが、だんだんレガシーなものへと置き換わっていく流れは避けらないですね。
わたし個人も、今回のアップデートでこの流れをとくに顕著に感じましました🤔
なるべく最新版のツールを使い、古いプラグインやテーマには最新バージョンに対応したものに乗り換えていくなど、WordPressの進化に合わせた運用をしていく必要があるかもしれませんね。